か強診って?

皆様はか強診というものをご存知ですか?

か強診とは、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(以下、か強診)の略であり、様々な基準をクリアすると、厚労省から認可を受けることができます。

虫歯になった歯を削って詰める従来型の治療中心の歯科医療を改め、虫歯、歯周病にならない、歯を失わないためにメインテナンスを行う予防中心の歯科医院を、このか強診として認めています。

この制度は2016年より制定されました。その背景には、近年の研究から、口腔内の健康を保つことが全身の健康にも大きな影響を与えていることが明らかになっていることがあります。
国もその重要性を認識し、それを保険制度にも反映しています。

しかしこの制度はどの歯科医院でも認められる訳ではなく、厚生労働省が定める基準をクリアした歯科医院だけが適用されます。きたむら歯科クリニックは、20217月に取得することができました。

か強診は何が違う?

か強診に認定されると、保険診療の枠が一部拡大され、患者さんにとってもメリットがあります!

1.予防歯科での歯のクリーニングを毎月保険で受けることができる
2.在宅患者さんの口腔リハビリテーションを行うことができる

か強診の基準とは?

過去1年間に歯科訪問診療1又は2、歯周病安定期治療及びクラウン・ブリッジ維持管理料、フッ化物歯面塗布の実績が一定以上あること。

外来や訪問において、歯を守る取り組みを行ってきたことです。

 

歯科疾患の重症化予防に資する継続管理に関する研修、高齢者の心身の特性、口腔機能の管理及び緊急時対応等に係る研修を修了した常勤の歯科医師が1名以上配置されていること。

歯を守るために口腔内の状況が悪化しないための研修を受けている、緊急時の対応や高齢者への配慮などができ、研修を完了していることです。

 

歯科医師が複数名配置されていること又は歯科医師及び歯科衛生士がそれぞれ一名以上配置されていること。

様々な状況にも対応可能な人員が配置されていることを指します。

 

診療における偶発症等緊急時に円滑な対応ができるよう、別の保険医療機関との事前の連携体制が確保されていること。

緊急時にも地域の医科や総合病院と連携し、紹介などができることです。

 

当該診療所において、迅速に歯科訪問診療が可能な歯科医師をあらかじめ指定するとともに、当該担当医名、連絡先電話番号等について、事前に患者等に対して説明の 上、文書により提供していること。

通院中の方が何らかの理由で通えなくなった場合でも、訪問診療により継続的な治療を提供できる体制があることです。

 

当該地域において、他の保健医療サービス及び福祉サービスの連携調整を担当する者と連携していること。

地域包括ケアの取り組みや研修に参加している、学校歯科医に就任しているなど。当院の院長は、川瀬中学・高校の学校歯科医です。

 

歯科用吸引装置等により、歯科ユニット毎に歯の切削時等に飛散する細かな物質を吸引できる環境を確保していること。

 

診療台に吸引装置(口腔外バキューム)を設置し、感染対策を講じていることです。

(9)患者にとって安心で安全な歯科医療環境の提供をおこなうにつき次の十分な装置・器具等を有していること。

①自動体外式除細動器(AED)
②経皮的酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)
③酸素供給装置
④血圧計
⑤救急蘇生セット
⑥歯科用吸引器

 

以上の項目を全てクリアした場合に、か強診として認定されます。

なかなか厳しめの条件ですので、全国でも認定を受けている歯科医院は20%程度と言われています。

きたむら歯科も認定されることができましたので、これからも地域の皆様の健康に貢献できるよう精進いたします!

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