こんにちは!きたむら歯科クリニックです。
突然ですが、皆さん「歯周病」とはどんな病気か聞いたことありますか?
「なんとなく聞いたことはあるけど…」
「詳しいことは知らない…」
このような方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は歯周病についてお話ししていこうと思います。
歯周病とは
歯周病とは歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)に侵入した細菌によって
歯肉に炎症が引き起こされた状態(歯肉炎)と、
歯茎の炎症に加えて歯茎の中の歯を支えている骨が溶ける病気(歯周炎)を合わせたものです。
歯がグラグラし、最終的に歯が抜け落ちてしまうことも…!
歯肉炎と言われる状態の間は歯茎が赤く腫れたり、歯磨きや糸ようじ(フロス)、歯間ブラシで出血する状態です。
歯肉炎のうちにしっかりと歯ブラシや糸ようじ、歯間ブラシでお掃除をしていただくと健康な歯茎に戻ります!
ですが!この歯肉炎を放置しておくと歯周炎に進行していき、骨が溶けていきます。
残念ながら、一度溶けた骨はお掃除を頑張っていただいても戻りません…
では、この骨を溶かしてしまう歯周病の原因とは一体何でしょうか?
歯周病の原因
①歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の塊
いつも歯ブラシで落としているのは食べかすではなく、歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の塊です。
この歯垢(プラーク)1mgには10億個もの細菌がいると言われています!
普段の歯磨きで落としきれずにプラークが溜まってくると、その部分から歯周病が進行していきます。
②お口の中の状況
プラークの他にも、歯周病の原因は多く存在するとされています。
・歯にかかる過剰な力
普段生活している中で気づかないうちに歯ぎしり、食いしばりをしていることがあります。
歯に強い力がかかっている場合、歯への負担が多く歯周病が進行しやすくなります。
歯が抜けたまま治療をせずそのままにしている場合にも、残っている歯に強い力がかかって歯周病が進行していきます。
職業によっては、歯に習慣的に力が掛かってしまうことで、歯周病が悪化することもあります。
・不適合な治療
虫歯の治療をした詰め物や被せ物が合っていないと、プラークが溜まりやすくなり、歯周病が進行する原因になります。
・歯並びが悪い
歯並びが悪い箇所があると、歯ブラシが難しくなったり、噛み合わせのバランスが取りにくいことで、歯周病の原因につながります。
・口呼吸
口呼吸をしていると、口の中が乾燥します。
唾液(よだれ)は抗菌作用、自浄作用(汚れをある程度落とす)などの大切な機能があり、それが乾燥で失われることで歯周病の原因となります。
③お口の周辺の状況
お口に関わる周辺の状況も、歯周病の原因に大きく関わってきます。
中でも喫煙はリスクが高く、喫煙者は非喫煙者の2〜9倍歯周病になりやすいと言われています!
また、糖尿病を患っている方や、ストレス、肥満なども原因となるとされています。
歯周病は予防できる!
一度溶けた骨は戻りませんが、骨が溶けてしまわない、これ以上進行しないように予防することができます!
①お家での歯磨き
日々の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ、フロス(糸ようじ)を併用していただくことが大切です!!
②歯周病の治療を受ける
歯周病と診断された場合、歯ブラシでは取れない歯茎の中の汚れを取り除きます。
必要に応じて、被せ物を作り替えたりして、歯周病の原因となる要素を取り除いていきます。
③歯医者さんで定期的にクリーニングをする
ご自身での歯磨きで落としきれない部分をクリーニングで綺麗にします。
定期検診を受診することが、歯周病予防にとても重要されています。
現在のお口の状態や磨き残しが残りやすい場所を患者様に合わせてお伝えします!
何か異常が起き始めていた場合でも、進行する前に早期発見することも大事です!
歯茎が腫れて出血したり骨が溶けてしまう歯周病…あなたのお口は歯茎が赤く腫れていませんか?
「最近歯磨きの時に血が出る…」「歯が長くなった気がする…」「歯茎が下がってきた」
このような症状がある方はお気軽にご相談くださいね♪